Works

2-05

トーネットロッキングチェア(No.825)

Thonet Rocking Chair(No.825)

ミヒャエル・ト―ネット

Thonet,Michael

製造者[初号]

ゲブリューダ・トーネット

製造年[初号]

1971[1890頃]

材料・技法

ブナ材、籐張り、曲木

サイズ

H980×W540×D1020mm/SH340mm

No.14等の一連のトーネット作品のひとつ。曲木によるロッキングチェアである。側面から見た部品の形状はアールヌーヴォー期らしい美しく優雅な曲線を描いている。いずれのカーブも合理的な曲げるという技術の過程で生まれたものである。それがたまたま時代(アールヌーボー)の装飾的効果を生んでいた。装飾的でありながら1つ1つの部品は量産性や運搬性のことが考えられている。接合はボルトナットによる組立式で、合理的な構造となっている。座と背は手編みによる籐張りになっており、当時としてはごく当たり前の加工法であった。

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