Works

2-06

ムゼアムチェア

Museum Chair

アドルフ・ロース

Loos,Adolf

製造者[初号]

ウィーン・トーネット[ヤコブ&ヨーゼフ・コーン]

製造年[初号]

1990[1899]

材料・技法

ブナ材、籐張り、曲木

サイズ

H895×W410×D520mm/SH465mm

ロースの代表作「カフェ・ムゼウム」のためにつくった椅子である。当時ウィーンのカフェで使用されていた椅子は「トーネットの14番」がほとんどであったが、ロースは「14番」を自らの建築にアレンジするために、脚部の太さを変えたり、座や背にも曲線を加えることで全体的に華麗なデザインに仕上げた。ちょうどこの頃トーネット社のもつ曲木のパテントの期限が切れた関係で、さまざまな企業が曲木家具に取り組み初めていた。この椅子の初号はJ.&J.コーンで製造されたが、後にトーネットと合併したため、現在はトーネット・ウィーンで製造されている。なお「ムゼウム」とは単に名称であって、カフェが博物館などのなかにあったわけではない。

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