Collection

コレクションについて

武蔵野美術大学 美術館・図書館は、1967年の開館以来、本学の美術・デザインの教育・研究のため様々な専門分野の教員の協力のもとに絵画・版画・彫刻などの美術作品やポスターや椅子などのデザイン資料等、約40,000点を収集しています。中でも近代椅子はコレクションの重要な柱と位置づけられ、現在では400脚を数えるまでになっています。

わが国の美術館において椅子がまだ収集対象として認識されていなかった1960年代、当時の工芸工業デザイン専攻の主任教授であった豊口克平(1905〜1991)をはじめとした教員陣による「プロダクト・デザインを学ぶ者にとって椅子は格好の教材である」との提言が端緒となり、当館の近代椅子コレクションはスタートしました。以来、本学では実際にコレクションに座ることで椅子の機能・座り心地、デザイン等を学ぶ講義が開講されています。

コレクションの形成にあたって、当館では主に下記の7つの基準を定めています

  • 1. 1800年代後半以降に誕生した椅子
  • 2. 量産性をもち、デザイナーとメーカーが主体性をもつ椅子
  • 3. 一般の生活者が容易に購買できるように市場に流通している椅子
  • 4. 一人用の食事、事務、休憩用の椅子
  • 5. 素材、技術、フォルム、思想など歴史的変遷の上で記念碑的な椅子
  • 6. 主な構造になる素材や、人体の接触面の素材や仕上げにできるだけ多様なものを含む椅子
  • 7. 一時的な流行を超えた造形性、機能性に優れた時代的評価に耐えられる椅子

なお、当館の近代椅子コレクションは、初めて生産された初号の椅子を収集するという方針を取っていません。これはそのデザインが生まれた時と同じ構造とフォルムで作られているのであれば、教材として十分に意味のあるものと考えているからです。