前期のみ展示
8-20
製造者[初号]
天童木工
製造年[初号]
1972[1960]
材料・技法
チーク、布張り、成形合板
サイズ
H650×W560×D690mm/SH240mm
日本人は床の上に直接座る生活習慣があることから、目の高さが低くなり、それに合わせるようにして腰掛けるなら、もっと低い椅子があっても良いのではないかという思いと、単純なフォルムで良い椅子は出来ないかという思いからこの椅子は生まれた。脚は合板を切り抜き構造が単純なもので、フォルムも単純であるために、全体のバランスが生命線となる。畳やカーペットを傷めないよう、脚の接地面積を広くする畳擦りにしてある。着物を着た婦人がたたみの部屋の片隅でゆっくりテレビなどを楽しむために自由な姿勢で長時間座れるように、といった日本的な発想の椅子である。