5-50
製造者[初号]
フリッツ・ハンセン
製造年[初号]
1990[1955]
材料・技法
チーク、スチールパイプ、成形合板
サイズ
H790×W430×D490mm/SH440mm
1952年にアントチェアをつくったアルネ・ヤコブセンは、55年にセブンチェアをつくるのと同時にこの椅子もデザインした。セブンチェアの持つ座から曲げる部分でくびれて背になるという造形に較べて、この椅子はその後のハイバックのダイニングチェア、オックスフォードチェアと同様に、座から背へと同じ幅で上がっていくものである。セブンチェアと同じ年につくられているというのに彼の多面性が感じられる。アントやセブンはスタッキングを考えているが、この椅子の脚は座の裏側の中心に近いところから床面に放射状に鋭く広がり、スタッキングよりその造形性を優先させた椅子と見ることもできよう。