Works

5-30

コイブタルチェア

Koivutaru Chair

エスコ・パヤミエス

Pajamies,Esko

製造者[初号]

アスコ

製造年[初号]

1978[1954]

材料・技法

カバ、布張り、成形合板

サイズ

H1000×W670×D960mm/SH390mm

フィンランドはアルバァ・アアルトをはじめ成形合板の椅子に優れた技術を持っている。このカンティレバーの椅子は、大変大振りで、しかもハイバックのため、いかにも休息用といえる。力がかかる前脚と畳ずりの部分には、背から下ってくる部分とアームから降りてくる部分の成型合板が重なる二重構造で強くできている。1978年頃はフィンランド家具の転換期で、ヨーロッパでも有数の優れた会社であったアスコ社も新しい方向への家具を模索し生産していた。この椅子は、成形合板を用いた片持ち構造で、クッションは厚く柔らかくボタンどめにしている。柔らかさとクッション性を追求した椅子といえるだろう。

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