5-29
製造者[初号]
P.J.ファニチュアー[ポール・イエッペセン]
製造年[初号]
1994[1949]
材料・技法
マホガニー、籐張り、革クッション
サイズ
H835×W655×D700mm/SH440mm
オーレ・ワンシャはコーレ・クリントの愛弟子として世界の家具の古典に精通したデザイナーであり、学者であった。彼はエジプトの家具にも精通し、それらの要素を今日的にリデザインし、デンマークの近代デザインの中に古典と近代を結ぶ系譜をつくり上げている。現在はP.J.ファニチャーで主として桜材で製造されているが、はじめは伝統的技術を持つA.Jイヴァーセンでつくられていた。デザインはマホガニー、ローズウッド、チーク等の硬木を使い、細身の中に微妙な曲面を含めた部材を組み合わせている、いわば大人のデザインという味がある。この椅子は革張りの背と座のクッションをフレームの上に乗せたものだが、クッションの中身の羽毛が座り心地と共に品格を加えている。