3-15
製造者[初号]
テクタ[ジャン・プルーヴェ]
製造年[初号]
1981[1930]
材料・技法
スチール、布張り
サイズ
H990×W670×D1100mm/SH450mm
一般的にリクライニングチェアとは背の角度が変わるが、この椅子は座面が後方にスライドすることで下の方へ行き、リクライニングチェアと同じような効果が得られる。座面裏に前後2カ所車軸がついており、座面を下げる場合には、足と手の踏ん張りによって下げ、起きあがるとスプリングによって、また元に戻るという仕組みになっている。前脚部にキャスターが付いているので、後脚を持ち上げると移動がしやすい。フレーム脚部の延長線が大きなカーブを描き、それがアームになっていて、そこをウレタン下地の布で覆いが取り付けられている。建築の鉄骨構造の専門家らしいジャン・プルーヴェによるデザインで、彼の椅子への考え方は多くの椅子デザイナーに影響を与えている。