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製造者[初号]
スチュワート・リンフォード[不詳]
製造年[初号]
2001[1750頃]
材料・技法
トネリコ、ニレ
サイズ
H1037×W595×D678mm/SH440mm
イギリスの各地で農民達の手によって実用性を重んじてつくられていた椅子が、17世紀後半頃にウィンザーチェアとしてひとつの完成の域に達した。そのなかでも最も古いタイプのひとつが、このコム(櫛)バックである。細いスポークが平行して並ぶ造形は、座り心地の良さの象徴である。またニレ材を用いた座板も座り心地の良さを求めて、波型の削りだしとなっている。なお「貫」の部分に使われているカウホーンと呼ばれる形は、ウィンザーチェアが様式家具から影響を受けた一つの典型例であろう。