6-07
製造者[初号]
ポッジ[ノル・インターナショナル]
製造年[初号]
1955[1949]
材料・技法
ウォールナット、革張り
サイズ
H760×W560×D560mm/SH440mm
フレームの素材はウォールナットで、サイド部分の接合にボルトを使用し、中間の貫を止めている。この椅子の特色は各所に少しエラが張ったような部分がある点で、これには機能的な意味もあると思われる。例えば脚の先端にある接地面の部分は、安定性と関係がある。また後脚はアームと接する部分が太くなっており、アームと脚の接合面積を広くし、強度を高めている。アームと前脚の接合は、組み手によるもので意匠的にも美しく表現されている。座と背は木枠にウレタンをのせ、その上に革張りをしている。部分的な変化を持たせて全体の表情を豊かにしている作品である。フランコ・アルビニは優れた建築を幾つも設計した。この椅子の構造・フォルムにも彼の建築に通じる箇所がある。