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ウィーン郵便貯金局の椅子(No.247P)
Arm Chair for Post Office SavingBank at Vienna(No.247P)
オットー・ワーグナー
Wagner,Otto
製造者[初号]
ゲブリューダ・トーネット[ヤコブ&ヨーゼフ・コーン]
製造年[初号]
1985[1902]
材料・技法
ブナ材、革張り、曲木
サイズ
H720×W570×D580mm/SH440mm
オットー・ワグナーはウィーンの都市改造や鉄道計画を行った建築家であり、都市計画家でもある。彼はアール・ヌーヴォー様式や当時の最新の素材であるアルミニウムやガラスを用いて多くの建築を設計をしていた。ウィーンにある郵便貯金局の会議室で使われる椅子としてこの椅子はデザインされた。角材の曲木で脚やアームの手当たり部分に真鍮板をはり、背あたりに曲面をつくり、丸い穴を開けて装飾性を持たせている。モダニズムの基礎を築いた建築家も伝統的な装飾の有用性から思いきってぬけでなかったのかもしれない。