2-12
製造者[初号]
ゲブリューダ・トーネット
製造年[初号]
1985[1905]
材料・技法
ブナ材、布張り、曲木
サイズ
H740×W520×D500mm/SH450mm
主材はブナである。背の笠木、座枠、下部の貫は曲木で、それ以外は直材が用いられている。笠木と背あたりの接するところに球形の木片があるが、これは意匠と構造を兼ねたもので、この椅子の特長となっている。背中は合板下地のクッション材に布張りをしたもので、四方には飾りのテープ状のものが施されている。座面は隅木状のものが四箇所あり、フィンガージョイントで接合されている。それ以外の接合方法はボルト締めによるところが多く、トーネットの製品らしい。ヨーゼフ・ホフマンはゼッセッションのメンバーであり、彼の新しい様式を打ち出す姿勢が伺える椅子である。