1-02
製造者[初号]
中国明式家具学会[不詳]
製造年[初号]
2002[1500年代]
材料・技法
黄花梨
サイズ
H1050×W620×D480mm/SH525mm
背からアームにかけての部分が馬蹄の形であることから「ホースシューズチェア」とも呼ばれている。この部分に使われている部材の細さは造形上の大きな特徴であるが、これは明代にインドシナとの交易が始まり、それまで国内では採取されなかったシタン、コクタン、カリンなどの堅くて強い素材が入ってきたから可能となった形態である。ただし一本の木材でもってこの形を作るためには、トーネットの曲木技術の登場を待たねばならない。事実この椅子も木材を接いで作られている。また背板の部分はストレート材が使われるのが基本であるが、ここに透かし彫りなどの造形が加えられることもある。