3-05
製造者[初号]
ザノッタ[P&Wブラットマン・メタル・ヴァーレンファブリーク]
製造年[初号]
1981[1939]
材料・技法
アルミニウム
サイズ
H760×W540×D630mm/SH400mm
1939年チューリヒで開かれたスイス国内博(ランデスアウシュテルング)で公式椅子として使用されたことにちなんでこの名がつけられた。屋外に置く椅子のために、当時の新素材であるアルミニウムを使った初めての椅子である。座と背を一体で曲げてつくられている。全面にある穴は型抜きによって開けられていて、単に装飾効果や軽量化、雨水対策用だけでなく、プレスで打ち抜いたときに裏面に出るリブが、面に対して直角方向の構造体となって強度を増す役割を果たしている。足は断面をU字型にして強度を保とうとしているが、実際のプロポーションからすると、もう少し脚の幅を広げ「U」も大きくした方が安定性が良い。新しい金属素材としてアルゴン溶接によってのみ溶接が可能なアルミが生産された時代を象徴する記念碑的な椅子である。