5-57
製造者[初号]
J.Lモラー
製造年[初号]
1954[1954]
材料・技法
オーク、チーク、布張り
サイズ
H770×W580×D530mm/SH460mm
ニールス・モラーは自分自身が職人としての技術を持ち、そのうえデザイナーとしての活動も行っていて、若くから家業のJ・L・モラー工房の経営に参画していた。1945年につくられたこのダイニングチェアーはチーク材で布張りである。同様の椅子でペーパーコード、革張りのものもつくられている。今日なおこの椅子は生産され、1950年代のデンマークの木製家具の伝統を伝えている数少ない椅子である。チーク、ローズウッド、チェリーなど濃い色の硬木を使い、脚とアーム、背との接合部に柔らかなカーブを加えハンディクラフトの技術の高さが見られ、工芸品的な雰囲気を持つ椅子である。